2019-01-09: 『来る』を観た
やったこと
Stationを使ってみてる
Stationという複数のWebアプリをまとめて管理できるやつがある。
GmailとかTweetdeckとかGoogle CalendarとかGoogle KeepとかSlackとかを一元管理できる感じ。便利。
これらを全てブラウザのタブで開いていると探すのがしんどかったりメモリがヤバくなるのをいい感じにしてくれているっぽい。
使っていきたい。
『来る』を観た
面白かった。2019年に入ってからメイドインアビスといいこれといい、面白いものを続けて観れて嬉しい限り。
監督は中島哲也。『告白』の監督らしい。ポップというかスタイリッシュな演出が特徴的。堤幸彦監督的な、時代の流行りっぽいスタイルなのだと思う。『来る』は澤村伊智の小説『ぼぎわんが、来る』を映画化したものらしいけど、原作は読んでいないので分からない。ただ、調べたところによると結構、原作と異なるらしい。
まず良かったのが前半の人間の黒い部分をこれでもかというほどに描いた部分。ホラーとして見ると『来る』はそんなに怖い作品ではないと思うのだけど、ここで描かれる人間の黒さはかなり怖い。そして、ここの恐ろしさこそがこの映画の本質的な部分なのだと思う。
一方、後半は少し雰囲気が変わって(主人公も変わる)、霊媒のためにおおがかりな儀式場を用意したり、めっちゃ大人数で儀式を行なったり、ともかく派手な雰囲気になる。ただ、テーマとしては変わらなくて、基本的には自分の感情や過去と向き合っていく物語が続いていく。こういったテーマ自体はどうしても地味になりがちなので、それを補い盛り上げるための派手さなのかもしれない。そしてラストは穏やかに、確かなハッピーエンドとして終わる。非常に後味の良い終わり方だったと思う。いや、本当にあの二人に子供を任せて大丈夫なのか? とか不安はあるのだけど、多分大丈夫なんだと思う。そういうことを意味した終わり方なんだろう。
演出は癖があって人を選ぶ感じがする。自分は大好きだけど。ただ、勢いのある演出だったことは間違いなくて、そんなに単純じゃないシナリオに最後まで退屈しなかったのは演出の力が大きいと思う。OPからかっこよかったもんなぁ。ただ、ストーリーも追えないほど難しいわけじゃなくて、次の展開を考えながらワクワクしていた気がする。
個人的な感覚としてはITに近い。最終的には怪異を倒すのだけど、それには気の持ち方が重要なところとか。要するにホラーというよりはエンタメっぽいところがあるのだと思う。
とりあえず、かなり良い作品だった。もっと評価されてもいい、と思うけど売り方が良くないよなぁ。怖くはないもんこれ‥‥。